北海道ゴー宣道場は、大成功でした。
地獄のような蒸し暑さだった東京から訪れたので、
さわやかで涼しい風に吹かれて、すっかり心地よくなったのですが、
やはりどこもかしこもマスク、マスク、マスク。
せっかくこんなに空気が良いところなのに…。
こんな状態はおかしい、ワクチンもおかしいという憤りや疑問を
持った熱意ある方々が会場に集まって、なんと新規7割。
本当に北海道で開催できて良かった!
ゲストにお越し下さった宮沢孝幸先生、萬田緑平先生のお二人は、
この現状について、おかしいことを「おかしい」と
ストレートに発言してくださる本当に貴重な存在です。
宮沢先生の、mRNAワクチンについての講義からは、
なんとか警告を発して伝えたい、人々の未来を守りたいという
ほとばしるような思いが伝わってきました。
大学の看板を背負った立場で、大変なことばかりとお察ししますが、
論文を示しながら、きわめて専門的な解説をウイルス学者から
直接聞くことができる重要な時間だったと思います。
萬田先生の、これまで医師として診療してきた経験を踏まえて
「風邪とはこういうものだ、ということを、
世界で初めて大規模に研究したということだ」
と冷静に言い切って下さる姿には、どうか萬田先生に続いてくれる
お医者さんがもっと増えてくれたらいいのに……とお祈りしたく
なるほどでした。
医学も法律も、専門的な話になると、なかなか一度では
頭に入らず、理解しきれないところもあると思いますが、
そこは私も、時間のある限り勉強して、色々な角度から、
何度も別の言葉で伝えていけるように頑張らなければと
思っています。
今日は朝、赤レンガの北海道庁舎を見学して、
庁舎の敷地にこんな大木が生えてるなんてすごいなと感心し、
水蓮池にカモがすいすい泳ぐのを見てなごみ、
完全に人馴れしたハトにナメられて道をはばまれるところから
スタート。
その後、北海道の設営隊の方から聞いた、
札幌駅前の佐藤水産に行って、
カゴいっぱいお土産を買って自宅に発送し、
それから、路面電車で札幌市内をぐるっと回って、
もいわ山ロープウェイで、札幌一望。
あまりに気持ちが良くて、降りるのが嫌になったものの、
再びロープウェイで下山。
……で、豊かな森の様子を上から眺めていたら、ふと、
「なんで白樺の木は、幹が白いの?」
という疑問が浮かんでしまい、ものすごく気になってしまう。
緑のなかで、太陽を浴びてきらりきらりと輝く白色を見ながら、
白い幹がレフ板効果を起こして、森の内側に光を反射させ、
明るくさせるという現象が起きており、
それによって、北国の日照下における森のバランスを保ちつつ、
白樺の白樺たる繁栄をしてきたのでは、という仮説を立てた。
答えは結局わからないまま。
で、地上に降りて、また小一時間電車に揺られて、小樽へ。
「そういえば、むかし、あの人と来たわね~」
とか、思ったり思わなかったりしながら、
運河のまわりをぐるっと歩いて、
ビール飲んで、寿司食べて、かに饅頭食べて、
夕張メロンにソフトクリームのせたものを、
食べる・食べる・食べる。
しかし、かなりの店が閉まっていたり、潰れていたりして、
さみしかったなあ。
小樽は、海辺育ちの私にとっては親しみのある潮の香りが
漂う街だけど、気温が低く、砂浜がないからか、
むぬぬっとした生臭さがなくて、ちょうどいいあんばいの
深呼吸に適した空気だった。
で、海沿いを走る列車で空港へ向かい、
寿司をもう一回食べて、飛行機で東京へ帰った。
夜7時すぎに新千歳空港を離陸する時は、
どんよりとした小雨の夜だったけど、
飛行機が分厚い雲を突き抜けると、
そこはなんと夕焼け空で、
濃いブルーの中に、上弦の月と宵の明星が浮かんでいたので
感動してしまった。
飛行機で働いている人って、こんな風景をたびたび見られる
んだから羨ましいな。
飛行が安定してから、適当に選んでカバンに入れてきた
文庫本を開いて読みはじめた。
私、なんでこれ選んだの? と、ため息が出るほど、
どろどろにエロすぎるオンナの欲望を綴った私小説だった……。
旅のおともは、一応、表紙ぐらいは見て選ぼうな!